プリザーブドフラワー&ラッピングの専門スクールを開校しました。と、言っても生徒さんを集めなければ仕事になりません。

そこで、私が行った集客方法をご紹介します。
先ずは友人などに広く告知をしました。手作りで教室案内をパソコンで作り友人1人1人に手書きの手紙(便箋1枚分)を添えて郵便で送りました。
友人へはこのあと「母の日」や「クリスマス」などイベントに合わせてフラワーアレンジのご注文などのご案内を数回送りました。ここでは友人1名が「母の日」のアレンジを注文してくれました。

よく、友人の口コミで広まったなどと聞きますが私に限っては未だに友人からの口コミはほとんど期待できず、毎回自力で何とかみなさんに知ってもらう方法を模索しています。

次に友人にカルチャーセンターを紹介してもらいあるカルチャーセンターで開講できることになりました。この時は他の先生が既にプリザーブドフラワーの講座をお持ちだったので私は「手作りのプリザーブドフラワー」(現在は行っておりません)講座を開校させていただくことになりました。第1回目の受講生は1名。それでも根気よく続けていると少しづつ生徒さんは増えていき途中からプリザーブドフラワー講座に切り替わり約5年間こちらでお世話になりました。

自宅サロンに来てくださる生徒さんの募集は地元の情報誌に募集広告を出しました。
ある出版社に電話を掛けて「プリザーブドフラワーの教室を開校したのですが生徒さんの募集をするのにスクール特集などがあれば広告を検討したい」との旨を電話で伝えると「プ?プ?プリザーブドフラワーってなんですか?」との声が返ってきました。
そこで『地元の情報を発信している出版社でさえ知らないのに一般の人が知っているのはほんの僅かな人なのかも・・・』と思ったことを今でも忘れません。私のリサーチ不足でした。

名古屋で習っていた時は日本でも1・2を争うほどの大ブームが起こっていたのでその感覚で北陸に帰ってきたのです。みんなプリザーブドフラワーを知っていて当たり前と思い込んでいました。そのブームはまだ北陸には届いておらず『プリザーブドフラワーの生徒さんを募集する前に先ずはプリザーブドフラワーとは何かを知ってもらう必要がある』と痛感し世の中の人が当たり前に知ってもらえるような環境にしようといくつかの事を試みました。

先ずは多くの方に実際のプリザーブドフラワーを見てもらうための作品展を行いました。
当時としては大規模なものでプリザーブドフラワーのメーカーにも直にお願いをしてサンプルやカタログ、展示用の資料や什器などを貸していただきました。こちらは入場無料で3年間続けました。
1回目の開催時はマスコミを通して知ってもらいたくその当時プレスリリースの方法を知らなかったので地元のテレビ局にこちらも直に訪問し展示会を取材して頂けるお願いをして回りました。また、地元のラジオ局・新聞社などにも展示会の案内を郵送しました。
取材にはテレビ局1社、新聞社1社が来てくださいましたが現実はなかなか厳しいものだとここでも実感しました。

展示会は入場無料と大きなショッピングセンター内にあるホールで開催されていたので来場者は1日に100人を超えることもありましたが、これをきっかけに習いに来られた方はたった1名・・・DM代、切手代、会場費などは自費なのでこの時点で大赤字です。
ただ、これがきっかけかは分かりませんが「プリザーブドフラワー」という言葉は徐々に浸透していき11年経った今ではほとんどの方が理解されるまでになりました。

もう1つ行った事はこれは今でも続けていますが「ブログ」です。
お金を掛けずに不特定多数の方に知ってもらう手段としてはとても良いツールです。後にホームページも開設しました。この2つは未だにみなさんから「本格的なスクールのイメージ・キレイ・見やすい・楽しい」など、お褒めの言葉をいただきます。
ブログは11年続けておりここ数年は、はぼ毎日更新をしています。
雑誌等に募集広告を出していなくても「ブログ・ホームページ」でレッスンにお越しくださる方は減ることは無いです。
ブログは自分の言葉をそのまま発信できますのでやはり一番の広告ツールではないでしょうか。
5年前からTwitter4年前からfacebookも開始していますがどちらも実名・顔出ししている為かSNSからのフラワーアレンジのご注文や講師の依頼などもいただくようになりました。

SNSを活用してお客様を募集しようとしている方は次の点に気を付けるようにされると良いと思います。
先ずはプロフィール写真・実名を掲載する(生徒さんはどんな先生かとても興味を持っていらっしゃいます。教室を決める要素に入っています)
ブログを開設したらこまめに更新する。(生徒さんは更新があまりない教室だと本当に活動しているのか戸惑います)
教室活動が休止している場合は速やかにブログは閉鎖する。もしくは休止中ということを表記しておく。(インターネットで検索した際に休止中のブログもヒットするので、目的の教室を探している方の妨げになるそうです。)

何においても地道にコツコツ進めることが長続きのコツと良いご縁にめぐり合うコツだと思います。

砂田 ちなつ
フラワー&ラッピングスクール Atelier Juillet 主宰

http://blog.livedoor.jp/juillet2004/

1972年生まれ、富山県出身20代後半に結婚をしてまもなく主人の転勤で名古屋に住んでいた時に「プリザーブドフラワー」と出会い直感で「この資格を取って今後の人生の仕事としていこう!」と思いスクールに通い資格取得。同時期に以前から興味のあったラッピングも習い始め資格取得。11年前に金沢市内にてプリザーブドフラワーをラッピングの専門スクールを開校。教室を運営していく間に様々な女性と出会い「女性が素敵になるお手伝いをしたい」という気持ちが強くなりスクール生の要望に合わせてパーソナルカラーや食事のマナーを学び還元。今後「女性のスキルアップが1箇所でできるフィニッシングスクール」を運営していきたいと次の20年目に向けて目標を掲げている。